2012年10月26日 17:39
自民党沖縄県連では10月17日、那覇市で党本部より石破茂幹事長をお招きし、政経パーティーを開催しました。
おりしも台風21号の暴風圏内に突入しての開催となりましたが、私の心配をよそに多くの党員、党友、支援者がご参加いただき盛会裡に終わりました。
今回の集会の狙いは、次期衆議院選挙の勝利に向けた党勢拡大と政治資金造成を目的にした企画となりました。
台風の中、参加して下さった皆さまの声は、自民党に対する熱い期待感と早期解散を望む声にあふれていて、国民を裏切り続ける民主党政権を一日も早く終わらせ、自民党が政権奪還を果たすように、厳しくも力強い叱咤激励をいただきました。
またパーティーに先立ち石破幹事長を同伴し、空港から直接外務省沖縄事務所の竹内大使を尋ね、政府によるオスプレイの強行配備や、米兵による女性強姦事件に対する抗議要請行動を県連役員と一緒に行ないました。
席上、幹事長は強い口調で事件の残忍性を咎め、米軍による凶悪事件が起きる度に繰り返される米軍の綱紀粛正の効力のなさを強く指摘され、再発防止の実効性を検証する為に必要な米側の資料の提出を求める一方で、日米地位協定の抜本的改正をする必要性があるとの認識を示されました。
話をパーティーに戻します。
石破幹事長のスピーチの内容が素晴らしかった。
スピーチが始まると私語が止み、水を打ったように会場は静まりかえっていました。
話を要約すると・・・
決選投票になった総裁選での決意、野田政権の現状、そして今後の政局と解散の行方、自民党の政権奪還にかける思い等々。
そして何よりも沖縄の置かれている現状の早急な解決に真摯に対峙する強い決意を述べられ、特に米軍基地問題や振興策に対する石破持論は、聞き応えがあり示唆に富んだ内容でありました。
ゆっくりと熱く語る石破節は実に説得力があり、出席者全員が聞き入ったように感じられました。
県連会長の私はパーティーを通しての全体的な雰囲気から、確実に県内の政治情勢の変化が起こり始めている事を肌で感じる事が出来ました。そして次期衆議院選に向けて、前回失った議席を含め、奪還する手ごたえを十分に掴むことが出来たことで、県連における戦闘レベルを一気に上げ、臨戦態勢に突入するよう檄を飛ばすことにしました。
さらに、参加者の皆様に11月11日に実施される、那覇市長選挙において、翁長雄志市長の必勝態勢を確立するためのご協力とお願いをさせてもらいました。
一言、石破幹事長と私の雑談の中で話した基地問題について少し触れてみます。
沖縄における米軍基地の本質的な問題は、日本政府の対米外交、安全保障政策における日米安保条約の在り方に問題が内在していて、沖縄の重い現実がある事を認識している。この現状を打開していくには我が国の国家戦略を見直し検証する必要に迫られている。
日本政府は国民の生命、財産の保護、国民生活の安定や経済発展を図る義務がある。そして、米国の国家戦略に左右されることなく、日本の国益を最優先する政策戦略を持って、自主的な外交、防衛政策にシフトして、対米関係も改め、対等な議論が出来る環境を整えることが急務である。このことは反米ではなく、信頼関係とパートナーシップが深化した形の親米国家日本を再構築することが、重要であるとの認識で二人の意見は一致しました。
私は、このような石破幹事長の考え方や理念に接し、基地問題の解決に向けて勇気と元気をもらいました。
石破幹事長はさらに、日本はすべてに米国に安易に依存してはいないか。と問いかけ、自主防衛体制の構築もその一つである。
「わが国で出来ることは自国で主体的に行う。」
との国家の基本的な覚悟に我が国は欠けている。
戦後67年、わが国の国家戦略は、自主路線に転換する分岐点を迎えており、沖縄の基地問題もその改革の中からしか解決策が見出すことの出来ないものと私は確信しています。
今後、沖縄は石破茂幹事長の行動から、目を離すことができません。大いに注目し、期待をしてまいりたいと思います。