2011年10月24日

久茂地旗頭とともに30年 パート2

久茂地旗頭とともに30年 パート2

 祭りは、一年を通して暮らしとともに準備されていく。

当日の朝、全員が黒装束(ムムヌチハンター) に身を包み久茂地小学校に集合する。

 150名を超える旗頭隊は法螺(ほら)、鉦子(しょうご)、太鼓、印旗など各隊は役衣を着用し空手演舞や本旗を模したミニ旗頭を有する久茂地は持手の子供たちもムムヌチハンターの勇姿で集合する。

 青年部は旗頭を担ぐ花形である。
 他の旗頭に対抗していかに美しく旗頭を勇壮に躍らせるか「美ら旗(ちゅらばた)」を競い合うが、かなりの熟練を必要とする。この日の為に彼らは練習を積んでいるし、その精悍な顔をみていると実に頼もしい。 
      

 勇壮、華麗、優美、荘重 そのいずれをとっても、私は久茂地の旗頭は一番美しいと思う。

 

 青年部は毎月摸合をしながら本番に向けた団結を図っている。青年部を卒業すると久茂地一金会の摸合に入会し顧問団として育成や成長を見守っている。

 久茂地小学校周辺の自治会や地域住民の協力を得て久茂地盛鶴保存会が組織されている。会員は元々久茂地の人の子孫が中心であったが、現在ではその垣根は取り払われている。しかし、先輩方には中国人の末裔もおいでになり、いまだに拘(こだわ)りをもっておられる。



久茂地旗頭とともに30年 パート2久茂地旗頭とともに30年 パート2

 



 今年の本番の早朝、顧問の崎浜さんの思い掛けない参加があった。前日まで奥様の介護があり欠席の返事であったが、車椅子を押して出陣式の参加となった。

 崎浜さんは鉦子や銅鑼の音が聞こえると、居ても立ってもいられずチムワサワサーして駆けつけたとの事であった。祭りが近づくと仕事も手につかない祭好きの人たちで支えられ脈々と受け継がれている。

 特に昔の青年達は意気軒昴である。

 本番は、東は壺屋小に集合して、国際通りの旗頭行列がスタート。周囲の観衆の拍手の中、旗頭は進んで大綱挽会場の58号線へゆっくりと向かう。

 東西に分かれての大綱挽は互いに譲らず引き分けに終わった。


 

 祭りの夜、久茂地盛鶴は久茂地小体育館で打ち上げ。皆で慰労会を行った。

 さわやかな疲労感が残る中、冷えたオリオンビールは五臓六腑にしみわたる。


 反省会をしつつ酔いがまわってくると、話題はすでに来年の旗頭に飛んで行く・・・・・

 




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Posted by 翁長 政俊 at 13:30 │沖縄のイベント

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